8月ついたっちゃった。


高校の時の話です。オイラ、文化部の「美術部」に入っておりました。

2年になって1学期が終わると、3年生はあまり部活に来なくなるんですね。そんで2年生が部をシメることになるんですが、何を間違ったか、オイラが次期部長になってしまいました。

 

えらいこっちゃ。

そうして部長として初めて迎えた、夏休み。
活動もユル〜い部で、別に来なくても何のペナルティもないんですけど、夏休みはほぼ毎日午前中、美術室に登校してました。で、何をするかというと、油絵用のパネルを作ってました。

11月に文化祭があって、美術部は1人1点以上の油絵を出展するという縛りがあり、その油絵を描くためのパネルが部員の人数分必要なんですね。キャンバスを買う部費なんて、そんな予算はもちろんない。なので学校の廃材置き場や近くの製材所などでベニヤ板や角材を分けてもらって来て、それを男子部員7〜8人で手分けしてパネルに仕上げる、という、美術部らしからぬ作業を夏休み中やるんですね。

一応、材料を調達してパネルを作って白ペンキ塗って、、、という作業までを男子部員が行い、女子部員は給湯室でぬる〜い麦茶を作ってくれてみんなに振る舞ったり、ときどき私費でおやつを買って来てくれてみんなに振る舞ったり、、、という、いわゆる昭和の時代の健全な男女の部活という風景ですね。麦茶沸かしても水道水で冷やすだけなんで、冷えないんですよね。

当時の夏は今ほど暑くはないんですが、それでも汗ダラダラになります。なのでパネルの製作作業のときは、制服を脱いで体操服で作業してましたよ。

 

 

で、部長としては、毎日の日誌を書くというのも役割のひとつ。
何時から何時まで何をしたとか、出席者とか、問題点とか、部費で何をいくら買ったかとか、、

まぁ、箇条書きでB5ノート1ページに充分おさまるほどの量。その日誌を部の顧問が週に1回ほど見て「見たよ」というハンコを押すだけの、極めて事務的な日誌なんですね。

 

そんな、高校2年のときの8月1日。
あまりに暑くて、ちょっと気が触れたんでしょうね。日誌に「8月1日の五段活用〜〜!」的な文章を書いてしまいました。

「8月ついたたない、ついたちそう、ついたったら、ついたっちゃった、ついたっちゃったらムケた、、、」
そういう小ネタギャグを1ページいっぱいに書いたんですね。新陳代謝が旺盛な、アタマの中は四六時中そんな事ばっかり考えてる男子高校生ですからね。

日誌は部のロッカーの扉の内側に吊るしてあり、誰もが見る事が出来るようになってます。1〜2日後、それをみた他の男子部員は「アホアホ〜〜」とか「部長はスケベか」とか「9月1日も書いてください」とか、今でいうところの「コメント」がいくつか付いていました。反響は大きかったですね。女子部員も見ているはずなんですが、今でいうところの「既読スルー」でした。いや、「既読スルー」というよりも「完全無視」でしたね。

しばらくはいろんな小ネタで日誌に〝攻めた投稿〟を続けていました。

数日後、パネルの製作作業の進行状況を見に来た顧問の先生が、日誌を手に取って読み始めました。オイラ、一応覚悟してました。なんか一言いわれるかなと。

でも先生は何も言わず、ポケットからハンコを取り出して押すと、「ンじゃぼくは職員室に戻るから」といって美術室を出て行きました。日誌を見るとハンコが事務的に押してあるだけで、コメントすら書かれていませんでした。

ちょっと肩すかしを食らったような気分でした。今でいうところの「すべった感」ですね。せめて「ノリツッコミしてくれよ〜」、そんな事を強く思いました。

 

毎年、8月1日になると、その一連の出来事を思い出します。

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